石川 将也

1980年生まれ。慶應義塾大学佐藤雅彦研究室を経て、2006年より2019年までクリエイティブグループ「ユーフラテス」に所属。科学映像「NIMS 未来の科学者たちへ」シリーズやNHK Eテレ「ピタゴラスイッチ」「2355/0655」の制作に携わる。2020年独立。デザインスタジオcog設立。研究を通じた新しい表現手法の開発と、それを用いて情報を伝えるデザイン活動を行っている。最新作「Layers of Light / 光のレイヤー」が令和2年度メディア芸術クリエイター育成支援に採択。2019年より武蔵野美術大学空間演出デザイン学科 非常勤講師。

(左から)20歳の頃聴いていた小沢健二「LIFE」、最近聴いている栗コーダーカルテット「25th BEST」

 

─20歳の頃はどんな音楽を聴いていましたか?

石川:僕は、聴きだすと一時期そればっかり聴いていることが多くて、その頃2000年はずっと小沢健二さんばっかり聴いていました。小沢さんの「LIFE」は1994年なので、私が聴いていた頃は日本を離れてアメリカのニューヨークで活動されていた時期だと思います。

大学時代のゼミの恩師である佐藤雅彦先生が小沢さんと仕事をされてた「TOYOTA COROLLA ll」のCMが子どもの頃好きで、その影響で遅ればせながら小沢さんの音楽を聴き出したという感じです。町を歩いていると、いつでも小沢さんの曲が聴こえて来るような状態だった時は、僕が中学生の頃でその頃は全然音楽を聴いていなくてむしろ、見ていたアニメの主題歌ばかりを聴いていました。

「LIFE」に入っている、『愛し愛されて生きるのさ』はPVも凄く良くて佐藤先生の授業でもよく見せてくれましたね。他にも『刹那』『Eclectic』も聴いてました。

 

 

─現在どのような音楽を聴いていますか。

石川:ちょうど昨日アマゾンから、栗コーダーカルテットのCDが届きまして。みなさんの世代だと「ピタコラスイッチ」のオープニングの笛を演奏されている方です。栗コーダーカルテットを聴いている理由が、僕は2006年から2019年までピタコラスイッチをつくっているユーフラテスというところにずっと居て、僕自身も歌を企画して栗原さんに曲を付けて歌を歌ってもらったりしていたので、その繋がりで栗コーダーカルテットの曲を聴いています。例えば、だいぶ前になるのですが、ピタコラスイッチのCDの中に『パパママぼく、いぬネコぞう。』いう歌があるのですが、この曲はぼくが27,8歳ぐらいの時に初めてピタコラスイッチ の歌の企画でOKをもらった曲で、作詞は「パパママぼく、いぬネコぞう。」だけなんですが、栗原さんに曲を付けていただきました。歌も栗原さんです。

─栗コーダーカルテットさんの曲は、企画を前提に曲づくりが行われているのが多いのですか。

石川:結構自由なオリジナルなものもあります。25周年版が面白いのは、3枚組で2枚目が全部カバーなんですよ。栗コーダーカルテットで凄い有名なのが『やる気のない帝国のマーチ』って言って、ダースベーダーの曲を笛で可愛く吹いているのがあるんです。でもこの曲みたいに全部をリコーダーでフニャフニャって吹いてるわけではなくて、全ての曲にこうすると面白いんじゃないかみたいなアレンジがされています。

正直に言うと僕は、あまり純粋に楽しみで音楽を聴くことがなくて。栗コーダーカルテットの曲を聴くのも映像を当てやすかったり、こういう映像をこれに当てるとどうなるのだろうというのをぼんやり考えながら曲を聴くことが多いですね。

 

 

─武蔵美生に是非聴いてほしい音楽はありますか。

石川:小沢さんは、アメリカにしばらく居て、ここ4、5年で日本に帰ってきて精力的に新曲を発表していて、例えば『彗星』とか。ちなみにMVには息子さんが出ています。小沢健二さんの言葉は凄く強くて、しかも独特で面白いんですよね。面白いというのは、予想の一歩先を行くような言葉使いをされるというかそれが凄く気持ち良くて、ずっと好きです。『彗星』は95年の頃に生まれた子供たちが今、曲を作っているみたいな話です。例えば、今若い歌手のあいみょんとかも小沢さんが好きらしいと聞きますけど、そういう人たちに対する歌詞になっている曲なので是非聴いてみてください。

(追記)

石川:その後、2021年3月にリリースされた小沢健二さんの新曲『ウルトラマン・ゼンブ』のMV制作に参加しました。元気の出る、とても新しい歌と映像です。こちらも武蔵美生にぜひ見て、聴いて欲しいです!

取材:2021年1月3

​編集:福田

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